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マークシートはどこで利用されているか

マークシートとは鉛筆で指定のマスを塗りつぶして、機械に自動で塗りつぶし箇所を読み取らせるように印刷された用紙のことです。

日本では、国勢調査、公務員試験、大学入学試験、運転免許をはじめとした資格試験、適性検査、自分で数字を選ぶ宝くじ、スポーツ振興くじ、アンケートなどで使用されています。マークシートは、マークシートを読み取るために開発されたOMRと光学式読み取り装置で読み取られます。

OMRはあらかじめ設定されたエリアの中を読み取るため、マークシートはその位置を正確に読み取るための印も印刷されています。OMRは用紙に光を照射するもののため、乱反射を防ぐために用紙は明度が低い色の用紙が用いられることが一般的です。

OMRによっては、鉛筆の硬度(濃さ)が指定されているものがあります。濃い色の方が読み取りやすく、記入の方法の説明が印刷されていることが一般的です。装置が読み取るため、間違って塗りつぶした箇所をきれいに消せていないとその部分を読みとってしまいます。マークシート式の試験などでは、プラスチック消しゴムの使用を推奨していることもあります。

マークシートの歴史は古く、自動読み取り装置は1930年代にアメリカで実験が始まりました。1937年にIBM社が世界で初めて自動採点装置として販売しました。マークシートに鉛筆が使用されるのは、読み取り装置は電気回路が鉛筆の芯に含まれている「鉛」の伝導性を利用するからです。

最近のOMRは進化しており、塗りつぶした部分だけでなく記述した部分も画像で取得できるようになっています。出力もフルカラーでできるため、今後の利用シーンもさらに増えていくのではないでしょうか。